③患者さんと医院側が一緒に頑張らないとお口は良くならない
前回の②では歯磨き用品がモチベーションを上げる1つのきっかけにできることに気づいたこと、歯科医院側にも問題点のある箇所があることをご説明しました。今回は患者さんの問題を取り上げたいと思います。
歯医者に通っているから私は大丈夫。そう思っていませんか?
お口のお掃除には通ってくれている患者さんですが歯磨きの仕方がなかなか変わらずせっかく綺麗にお掃除をしても、次回の来院時には前回のお口の状態に戻ってしまっている症例がしばしばありました。
綺麗にする→元に戻る→綺麗にする→元に戻るの繰り返しになってしまっており、決して前進していない状態でした。患者さんが歯科医院に来院してくださるのはきっと「歯石がついてきたからそろそろ掃除してもらおうかな」という感覚だと思います。ピカピカにお掃除してお帰りいただきますが、実は一番大切なのができるだけその状態をキープしていただくことなのです。歯石を無理矢理超音波などの器具で取ると、歯石の下に隠れていた歯ぐきが見えてきますが赤くなっている事が多いです。それは歯垢の中の細菌が長時間付着したままで歯ぐきが腫れているのが原因で、歯石を取ったら弱っている歯ぐきを周りのピンク色と同じになるまできちんとお手入れをしてあげることが必要なのです。そのためには今まで使ったことがなかったフロスに挑戦してみたり、歯磨きの仕方自体を少し変えたり、使っている物自体を見直してみたりと患者さん自身も一緒に頑張っていただく必要があります。
患者さんと歯科医院がペアになり、歯科医院でお口のお掃除をした後は次の来院日までの間患者さんが頑張ってお口の状態を維持していくことでどんどんお口の状態は良い方向に進むのです。
歯磨きは、歯ブラシだけだと60%しか歯垢は取れていません。フロスや歯間ブラシで歯と歯の間までお掃除すれば90%の汚れを取ることができるといわれています。残りの10%はどこかしらに残っており毎回の歯磨きで100%落としきることは難しいといわれているためどうしても歯垢や歯石が残ってしまう箇所について歯科医院で定期的にプロフェッショナルケアを行うというイメージを持っていただけると良いと思います。
①~③でここまで長い話にお付き合いいただきありがとうございました。
・歯科医院に通っている方はもちろん、通われていない方も対象に歯科に対する知識(デンタルIQ)を底上げし歯科をもっと身近に感じてほしいこと
・歯科医院に行けない理由がある方や歯科恐怖症の方、痛いところは無いからとなんとなく歯科が疎遠になっている方、自分の歯磨きの仕方を今まで変えられなかった方への支援を行うこと
・歯磨きからまずは興味を持って頂き、自分に合った物をお使いいただくことで疾病の予防を促進させたい。お口の変化に思わずニコニコするような毎日を送ってほしい
このような思いからデンタルニコニーを設立することと致しました。
歯科医院には通っているけれど歯磨き用品について聞く機会がなかなか無い方も是非私たちにお任せ下さい!一緒に頑張ってみませんか?