「毎日毎日何のために歯磨きをしていると思いますか?」
このような質問をすると「汚れを落とすため」と答えられる方が多くいます。
半分正解ですが半分間違い(もっと追求したい箇所がある)なのです。
ではもっと深く、具体的に汚れとはなんでしょうか?
食べかすなのでしょうか?
採取したては酸素によるダメージを受けていないため実際にはウヨウヨ動いています。
ヒントは【動いている】です。
検討がつきましたでしょうか、これは細菌です
歯垢とは漢字では歯の垢と書きますが、剥がれたたんぱく質よりも細菌と細菌が出したウンチで構成されています。細菌が増えウンチをいっぱい出し目に見える物となったものが歯垢なのです。
爪で少し歯をひっかいてみてください。この歯垢の量が大体1mgといわれていますがその中にいる細菌の数はなんと
1億個なのです。
歯垢はどうやって増えていくの?
毎日毎日歯磨きをしているのに夕方に舌で歯をなぞるとザラザラする感じがある・・・
こんな風に思ったことはありませんか?
あなたは生きていくため、体の健康を保つために毎日ご飯を食べ栄養素を取り入れています。
細菌も同じなのです。細菌のおいしいご飯は糖分になります。
あなたがお食事をする度、そのご飯に含まれている糖分を栄養として一緒にお食事をしています。
嫌な気分ですが食卓を一緒に囲んでいるわけなのです。
お腹いっぱいになった細菌はプリっとウンチをします。このウンチは酸性であり歯を溶かす最大の要因となるのです。歯垢は通常、食後8時間程度で産生されると言われています。8時間をサイクルに新しい歯垢ができあがります。
そのため朝、昼、夜と1日3回歯みがきをするのが良いとされているのです。
菌やウンチが付いているわけですので放っておいて増えたり付きっぱなしになっているとお口の中が虫歯や歯周病といった病気になるのもご理解いただけるかと思います。
あなたがお食事をする以上菌を完全に無くすというのは難しいお話なのです。
そこで歯周疾患になるリスクを減らすために歯ブラシで歯を磨いてお掃除したり、歯磨き粉に含まれている成分で菌を除去しやすくしたり、弱らせたりするアイテムを各メーカーが一生懸命開発してくれています。
【でもいっぱいあってどれを選んだらいいんだろう、、、。とりあえず良さそうなこれでいいっか。】
これでは見当違いの物を使用されているかもしれません。